2017年:今年の動詞「味わう」

この一年間、胸にとめておく動詞を考えました。「味わう」です。

倉下忠憲さんの『「目標」の研究』を2回ほど読んで、「目標」とのつきあい方にかなり無理があったことを自覚しました。これ以上、不全感や挫折感にさいなまれたくはありません。

急いてはコトをし損じる。

そこで思いついたのが、この一年で大切にしたいことを「動詞」で表すこと。 「今年の漢字」ならぬ「今年の動詞」です。

「味わう」をテーマにしたわけですから、どうしたらよく味わえる体質になれるのか、時間をかけて取り組んでみようと思っています。

〔参考資料〕「味わう」の類義語 f:id:Kriya:20170101161314p:plain

「もっとよく味わった方がいいですよ」

じつは、この「味わう」は、2003年夏頃からずっと気になっていた言葉でもあります。

「もっとよく味わった方がいいですよ」。これは、とある通信講座で、全カリキュラムをものすごいスピードでこなして修了したわたしが、指導監督からもらったアドバイス。 どうやらこのとき初めて「味わうのが苦手」な性分であることを気づき、それ以来、一種の呪いにかかってしまったようです。

「味わう」の基本は「よく咀嚼すること」

梅棹忠夫さんは、『知的生産の技術』「6.読書について」の「よむこととたべること」の項で、読書と食事のアナロジーについてふれています。 ここを読んで、読書も含めたさまざまな体験(とくにインプット)を十分に咀嚼できていないことが腑に落ちました。

倉下忠憲さんの「情報摂取が抱える課題」についてのエントリーでは、「もしや自分は“情報摂取障害”なのではないか?」という気づきをもらいました。

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そんなわけで、この一年間は、長年わたしをモヤモヤさせてきた「味わう」をテーマに過ごしてみることにしました。いわば、「味わう」の研究です。進捗は、このブログでお話ししていけたらと思っています。